このブログは、群発頭痛という激しい痛みと闘う私が、自身の経験を記録することで、同じ悩みを持つ方と「一人じゃない」という気持ちを共有するために運営しています。私は医療従事者ではありませんが、20年以上にわたりこの症状と向き合ってきた一人の患者として、暗闇の中で模索してきた経験や、生活の中で大切にしていることを綴ります。この記事が、かつての私のように原因不明の痛みに怯える誰かの支えになれば幸いです。
「いつ、あの激痛が来るかわからない」。群発頭痛の期間中の、この不安は日常生活を支配する大きなものです。ここ数日私の群発頭痛は近づいたり離れたりを繰り返し、非常に不安定なリズムを見せています。
一昨日の深夜に起きた激しい発作から、奇跡的に静かだった昨夜、そして仕事中に前兆を感じた今朝まで。この記事では、私が実際に経験した3日間の推移と、使用している薬、そして自分なりに試している「前兆時の対処」について詳しく記録します。同じ痛みと戦う方にとって、一つの体験談として参考になれば幸いです。
1. 【1日目の深夜】睡眠を切り裂く群発発作とイミグラン皮下注射の効果
一昨日の深夜、深い眠りの中にいた私を襲ったのは、目を抉られるような鋭い痛みでした。
群発頭痛は別名「自殺頭痛」とも呼ばれるほど、その痛みは強烈です。
私の場合も一度発作が始まると目を開けることすら難しくただその場で蹲(うずくま)るしかありません。
この時、私が頼りにしているのが「イミグラン(一般名:スマトリプタン)の皮下注射」です。
リビングまで移動する数メートルさえも長く感じられましたが、なんとか手に取り自己注射を行いました。
【使用後の経過】 注射を打ってから数分経つと、心臓の鼓動とともに響いていた激痛が、徐々に引いていくのを感じました。荒くなっていた呼吸が整い、こわばっていた筋肉が緩んでいく瞬間。この「薬が効いて痛みが消えていく時間」は、何度経験しても安堵感で涙が出そうになります。夜中の発作は体力をすごく消耗しますが、イミグランの注射のおかげで、また、すぐにベッドに戻る事ができて、寝なおす事ができます。
2. 【2日目の夜】「来ないこと」への緊張と、静かな朝の解放感
昨日、一昨日の発作のダメージが残る中で迎えた夜。
もう、何年も経験しているので、半分あきらめのような覚悟をしていますが、
「今日も必ず来るだろう」 「眠りに落ちた瞬間に、あの痛みが来るのではないか」 群発シーズン中の夜、ベッドに入る時は、頭痛が来る事をわかっていて寝なくてはいけないので、とても憂鬱です。
しかし結果として、この日の夜は、一度も発作に起こされることなく朝を迎えることができました。
カーテンの隙間から差し込む光を見たとき、昨日まで重くのしかかっていた部屋の中の空気の層が、一気に軽くなったように感じられました。痛みのない朝は、当たり前の日常がどれほど幸福であるかを教えてくれます。肩の力がふっと抜け、深い深呼吸ができた瞬間です。
3. 【3日目の朝】仕事中に訪れた前兆|外気と水分補給で得られた変化
そして今朝のことです。仕事に集中し始めた矢先、こめかみの奥に「重苦しい何か」が這い寄ってくるのを感じました。
それは、明らかな痛みではありません。しかし、これまでの経験から「これは発作に繋がる“あの感じ”だ」と直感的に分かる独特の前兆でした。
ここでパニックにならず、私は一度作業を止めて席を立ちました。これまでの経験上、以下の行動が私には有効だと感じているからです。
- 外の冷たい空気に触れる:外に出て、冷たく新鮮な空気を肺いっぱいに送り込むように深く3回深呼吸をしました。
- 十分な水分補給:冷たい水をゆっくりと飲み、体内の循環を整えるイメージを持ちました。
数分後、頭の中にいた「痛みの気配」がすーっと霧散していくのが分かりました。医学的な根拠としての「完治」ではありませんが、自分なりのアクションで一時の前兆をやり過ごせたことは、大きな自信に繋がりました。
4. 群発頭痛の隠れた苦しみ「予期不安」との付き合い方
群発頭痛と向き合う中で、痛みの激しさと並んで苦しいのが「予期不安」です。
「次にいつ痛みが来るか分からない」「大切な予定の最中に発作が起きたらどうしよう」という不安は、心をじわじわと蝕みます。
今回のように、発作が来なかった時間や、前兆をうまく回避できた瞬間があると、とても嬉しい気持ちになります。『んっ?終わったかな?』と思って、期待して、次の日に頭痛が来ると、ガッカリはしますが、でも、だいたいの場合は「小さな成功体験」として捉えることが、メンタルを維持する上で非常に重要だと感じます。 「今日は大丈夫だった」「朝を乗り越えられた」 その積み重ねが、群発期を乗り越えるための小さな灯火(ともしび)になります。
5. まとめ:記録することの大切さと、無理をしない勇気
この3日間を振り返り、改めて感じたポイントをまとめます。
- 深夜の発作には躊躇せず、主治医と相談した薬(私の場合は皮下注射)で対処する。
- 発作がない時間に全力で、心身をリラックスさせることに集中する。
- 前兆を感じたら、環境を変え(外気にあたるなど)、深呼吸と水分補給を試みる。
- 「来るかもしれない不安」を否定せず、受け入れた上で無理のないスケジュールを組む。
群発頭痛の波は予測できませんが、その波にどう乗るかは、自分の記録と経験から少しずつ学んでいけます。午後にまた波が来るかもしれませんが、今のこの穏やかな時間を大切に、今日は自分に優しく過ごそうと思います。
免責事項
本記事は筆者の個人的な体験をもとにした記録です。症状や対処法、薬の効果には個人差があります。群発頭痛に関する自己判断や治療については、必ず主治医や専門医に相談してください。
参考情報・公的機関リンク
(※群発頭痛の急性期治療として高濃度酸素吸入療法などが紹介されています)
